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150歳まで楽しく生きるための幸せな健康学

【レビュー】That Sugar Film

初のレビューエントリーは、現在オーストラリアで放映中の映画「That Sugar Film」。

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タイトル通りの砂糖について描かれた映画で、内容は「1日にティースプーン40杯分の砂糖を摂ることを2ヶ月続ける」という人体実験のドキュメンタリー。主演のDamon Gameauは2ヶ月に渡って己の体で人体実験をし、砂糖がいかに人体に影響を及ぼすかについて説いている。
 
40という数字の与えるインパクトは大きいけれど、多くの人々が1日にそれだけの量を消費しているとみられている。ティーンエイジャーでは、もっと多いかもしれない。
 
…で、この実験の面白いところが、下に挙げる5つのルール。
 
1.1日にティースプーン40杯分の砂糖(160g)を必ず消費すること
 
2.砂糖を摂る方法として、ソフトドリンクやアイスクリーム、チョコレートなどのお菓子の類はなし
 
3.健康食品とされている低脂肪ヨーグルトやシリアル、シリアルバー、スポーツドリンク、ジュースなどの「密かに砂糖で満たされている食品」から摂る
 
4.必ず「低脂肪」の食品をいつも選ぶこと
 
5.筋トレなどの運動習慣は続けること
 
ちなみに、実験前の彼の栄養のバランスは
 
1日総摂取カロリー:2300kcal
脂質:50%
タンパク質:26%
炭水化物:24%
砂糖無し
 
といった具合。
 
要するに
 
総摂取カロリーを変えず、脂質から摂取していたエネルギーを砂糖(しかも健康的であるはずの食品)に変えて、どのような変化が見られるか?
 
というのが実験内容。
 
実験結果については具体的には触れないけれど
 
"SUGAR ISN'T EVIL,
BUT LIFE IS JUST SO MUCH BETTER WHEN YOU GET RID OF IT."
 
「砂糖は害悪ではないが、ないほうが世界はずっと素晴らしいものになる。」
(訳・宗谷)
 
作中にあるこの一文がこの作品、全てを集約している。
 
余談になるけれど、作中で描かれている「密かに砂糖で満たされた"注意すべき"食品」を少しだけ挙げておくと、野菜や果物のジュース、ジャム、パスタソース、シリアル、シリアルバー、低脂肪ヨーグルトや乳幼児向けの食品など。「ヘルシー」や「子供向け」と記載があるからとチョイスしている人は要注意。
 
さて、前置きが長くなってしまったけど、ここからがレビュー。笑
 
作品を見ての僕の第一声は「嬉しくて涙が出そう」だった。
 
おそらく他の一般聴衆とは見方が異なると思うのだけど、同じ時代に、国籍も年齢も違うけれど、志を同じくする戦士達を見つけた感覚。主演のDamon Gameauだけじゃなく「健康」というキーワードで調べれば出てくるであろう人たちがわんさか。あのスーパーフードの提唱者David Wolfeも出てくる。
 
そして、奥さんが妊娠中という大変な時期に、こんな過酷な人体実験に挑戦し、偉大な記録をこの映像の形で残してくれた主演のDamon Gameauには本当に賞賛を送りたい。
 
2ヶ月という長い期間、どんどんと自分の体が砂糖に蝕まれていくのを感じながら、途中でやめたいと思ったことが何度もあったはずだ。それでもめげずに実験を続け、最後の食事(ランチボックス)を終え、「終わったぞー!」と箱を思いっきり投げるシーンには本当に泣きそうになったし、終盤に出てくる「我々はもう十分に学んだ、次のレベルに行くとき」というフレーズにも心打たれた。
 
実験の結果などは、僕としては納得な部分が多いけど、それでも映像で見ると本当に衝撃的で、一緒に見た友人はかなりショックを受けていた。ただ、深刻そうなシーンもあるけど、全体的にはポップで笑ってしまうようなシーンもある。描写もわかりやすく、刺激的で飽きないので、見る人を選ばない。
 
英語が分かるはもちろん、そうじゃない人にもオススメ。子供がいる人や肥満、糖尿病、心臓病などの生活習慣病を予防したい人、あるいは今悩んでいる人など、誰しも1度は見るべき映画…いや、もはや全人類必見。
 
砂糖の影響はもちろん、この不条理な現実世界、そしてカロリー神話をはじめとするこれまでの栄養学の"嘘"を知っておいたほうがいい。
 
作品を見て理解できない部分があった人には、本も出ているのでそれで補完するとより理解が広がるだろう。(本のレビューはまたの機会に)
 
ポスターにある
 
"THIS WILL CHANGE THE WAY YOU THINK ABOUT 'HEALTHY' FOOD"
 
の記載に違わぬ
 
「"健康的"な食品について、あなたの考え方を変える」
 
そんな映画でした。