メリークリスマス!
早速ですが、本日はクリスマスということで、2016年まであと7日。これから冬休みに入って時間が出来るという方もいることでしょう。そんなわけで、今日から1週間、ここ最近僕が読んだ本(主に健康関連)で面白かった本を紹介していきます。
第一回目の今回は第二の脳として名高い腸についての1冊『おしゃべりな腸』。
本書は
第一章 あなたの知らない腸の魅力
第二章 腸の働きをつかさどる優雅な制御システム
第三章 未知と誘惑の微生物の世界
という3つの章からなり、第一章から引き込まれること請け合い。
第一章ではどのような腸の魅力について語ってくれるのかと思えば、いきなり「排便ほど複雑で洗練された仕組みはない」と、僕らが普段全く意識せずに行っている排便システムの魅力、つまり肛門システムの魅力から始まる、まさかの展開。笑
もちろん肛門だけでなく、腸に関連して消化器官全般について説明されていて、ちょっと気になる「扁桃腺は切っていいの?」とか「盲腸はなんのためにあるの?」といった話題から、アレルギーの話、最後はウンチの中身・色・形まで触れられている。
第二章では、消化システムから始まり、脳との関係やうつ病との関連などについて。
第三章では、細菌(ピロリ菌、トキソプラズマ、プロバイオティクスなど)と腸との関係について。
著者はドイツの研究者で「腸の研究成果には、できるだけ早く一般の人々に広めるほうがいいものもある」と前書きで語り、事実、この1冊の中で様々なことを教えてくれる。まさか30歳を目前にして洋式便所の正しい座り方を学ぶことになろうとは思いもよらなかった。 笑
健康に関する本ではなかなかお目に書かれない、コミカルに書かれた本。いや、ユーモラスと言ったほうがいいかもしれない。至って真面目な文章なのだけれど、腸に魅了されているというのが文体からイキイキと伝わってくる。
実際の生活に役立つ知識(便器の正しい座り方など)から、そうでないものまで、腸について改めて知るのに最適な、素晴らしい1冊。