咀嚼不足は万病の元って言われてるけど、噛む回数を意識している人って少ない。
世の中に、星の数ほど健康法はあるけど、すべての人に、完璧にマッチする健康法はない。
ただ、この「よく噛むこと」というのは「呼吸」と同じレベルで必要なものだから本当は「健康法」という括りにすべきではないくらいなんだけど、ほとんどの人にとって有効な方法だと思う。
咀嚼不足をやめるだけで、現代病のほとんどが問題じゃなくなるんじゃないか?って思ってしまうくらい、実際、いろいろな症状がある人の体に触れてみると、お腹周りは固い。
よく噛めば、食べ物は、口の中でなくなる。
・・・というか、本来はそれくらい噛むべきなんだろうけど、実際にそこまでよく噛んでる人は滅多にいない。
口の中で食べ物がなくなるほど、よく噛めば、毎回の食事が体の負担にはならない。
逆に、よく噛まなければ、毎回の食事が負担になり、毎回の食事の度に内臓に負担が蓄積され、それがつづくことで、いろいろな不調へと繋がっていく。
じゃあ、その咀嚼不足を防ぐためにはどうしたらいいかっていうと、作戦は2つ。
①食事のひとくち目に100回噛む
②スプーンや箸を置く
ちなみに、この2つの作戦は、俺自身でもやっているし、実際に意識もしやすいし結果も繋がりやすいので、人にもすすめている。
まず、1つ目の「食事のひとくち目に100回噛む」について。
世の中的には「ひとくち30回」とかってよく言われるんだけど、残念ながら、お腹が減ってるときに、美味しい食事を味わいながら30回を数えつづけられる人っていない。
噛む回数を数えたことのある人はわかると思うけど、1週間どころか、1回の食事中だけですら、ずーっと30回数えつづけるのって、めっちゃ苦行だから、ほとんどの人は忘れちゃう。
で、食事中ずっと数えるのは不可能なので、1つ目は、一口目だけ数えるっていうのが、この作戦。
食事の一口目をしっかり噛むと、よく唾液が出るようになるし、その流れで、二口目以降も自然と噛む回数が、増える。
実際にやってみるとわかるけど、この一口目だけ100回作戦はとっても有効。
ちなみに、俺がこの作戦を知ったキッカケは、吉田俊道さん。
いつのことか、健康情報ネットサーフィをしていたところ、偶然、吉田さんの記事にいきつき、実際にやってみたところ、効果てきめんだったので、自分でも実践してる。
ちなみに、以前にも紹介したことがある気がするけど、このシリーズの記事↓
めちゃめちゃ面白いので、ぜひ見てみてほしい。
さすが、小学生にでもできる、とても再現性の高いやり方なので、この作戦1つだけでも、十分に噛む回数は増える。
だけど、もう1つ作戦を加えることで、さらに噛む回数が劇的に増える。
それが、2つ目の「食事を口に入れた後、スプーンや箸などを置く」っていう作戦。
人って、無意識でいると、食事の食べ始めから終わりまでスプーンや箸などの食器を離すことなく、噛んでいないのに、次の一口、次の一口・・・って進めてしまいがち。
この惰性の動きを防ぐ手段が、スプーンや箸を物理的に離すってこと。
物理的に置くことによって「食べる」っていう1つの動作が、
①食器を持つ→②口に運ぶ→③食器を置く→①食器を・・・
っていう、3つの動きに分割されることで、よく噛んでないうちに次の一口が入ってくることを防ぎ、結果的に咀嚼不足を防ぐことにつながる。
これもやってみるとよ〜くわかるんだけど、噛む回数を意識しつづけるのはむつかしいけど、食事中に食器類を置くことはできる。
イメージは会席料理やコース料理みたいなに、1品ずつ、味わいながら、よく噛む感じだね。
ま、そんな2つを意識するだけで、噛む回数って絶対に増えて、内臓の負担は減る。
・・・なんだけど、その2つをやったところで、俺にとっては、すでにやっている日常動作なので、面白みがない。
そこで、それをさらに徹底して自分の体で実験。
ルールはシンプル。
①お腹が減ってから食べる
②食事のとき、すべて最低100回以上は噛む
という2つ。
実は、先週まで、実験的に2週間ほど1日1食生活をしたところ、体重があまりにも落ちすぎたw
だから、今回は、よく噛むことによる変化を見るのはメインの目的ではあるんだけど、その結果として、消化吸収の効率がよくなって、健康的な体重増につながるんじゃないか?っていう目論見もありつつの実験。
そもそもは、腸内細菌が育てば、生命維持の食事量ってそこまで大量には必要じゃなくなるはずなんだけど、俺の腸内細菌はそこまで育ってないらしく、食事量を1食に減らしたことで、大幅な体重減という変化として現れてしまった。。。汗
・・・ってことで、今回は、密かに効率よく体重増を目指しながら、基本はよく噛むことでどんな変化が出てくるのか?っていうのを見ていく。
ちなみに、昨日から実験をはじめて、1食目の食事に、冒頭の写真のつけ麺を食べたんだけど、早速、最初から最後まで、毎口100回以上噛んで、一口一口をしっかりと噛み締めながら、味わって頂いた。
・・・で、毎口100回以上、ストイックに数えつづけながら食べた結果、まず気づいたのは、ラーメンなどの麺類はよっぽど意識しないと噛む回数を増やせないってこと。
今までの俺もそうだったけど、おそらく、ほとんどの人は、かる〜く噛んだだけで飲んでるね。
だから、普段、麺類をよく食べるって人は、その回数を減らすだけで、咀嚼不足による内蔵への負担っていうデメリットを除くことにもつながる。
それから、そんなに十分な睡眠時間があったわけじゃなかったのに、今朝、最高にすっきりと起きられた。
これも、よく噛んだ効果だろうね。
実験をはじめてすぐに色々な気づきや変化がはじまったので、これから2週間ほどつづける中で、さらにどんな新しい体験が得られるのか、楽しみだ。