自分のことを自分で考えるとよくわからないことって多い。
人間のことも、動物を例に考えるとわかりやすく見えてきたりする。
・・・ってことで、みんなが大好きなパンダで考えてみる。
ご存知の通り、彼らは、笹を食べる。
きっと、進化の中で、笹しか食べられない環境になかったからこそ、食べるようになったんだと思うけど。
とにかく、パンダは笹を食べて、それでいて健康的に生きている。
人間の栄養学で考えると、ありえない話だけど、パンダは笹を食べることであの巨体を維持しつつ、健康的に生きている。
笹しか食べないのに、パンダに腕相撲で勝てる人間はいないのはわかると思う。
で、そんな笹だけで生きてるパンダをもっと元気にしようとして、肉をたっぷりととらせつづけてみる。
・・・すると、どうなるかっていうと、グターっと元気がなくなってくる。
オカシイ。
元気になるはずが、ならない。
このままだとパンダは死んでしまう。
それはマズイ。
パンダ救済の国家プロジェクトが始まる。
MRIやCTなどの検査をした結果、狭心症や高血圧といった診断結果が出る。
その後、どうなるかっていうと、その症状を抑える薬を処方していく。
・・・。
船越さんは、小学校に栄養指導の講演会などにも出ているそうで、そのときにこの話をすることがあるそうだ。
んで「パンダを元気にするために、どうしたらいいか?」と小学生に質問しても、みーんな声を合わせてこう言うそうだ。
「笹を食べさせる!」
そう。
パンダは、笹を食べるように進化適応してきてるわけで、笹を食べれば、元気になる。
当たり前の話。
だよね?
でも、人間って自分のことになると、不思議と見えなくなる。
風邪を引いたら、風邪薬。
熱が出たら、解熱剤。
頭痛のときは、痛み止め。
あれ??
人間の食事についても考えてみる。
最近の風潮だと、タンパク質を多くとるようにって言われてるけど、本当かな?
●●ダイエットって、1つの食品ばかり食べるダイエットも本来の人間の姿にふさわしいのかな?
どんな食事が人間にはふさわしいのかは、それぞれの考えがあると思うけど「人間の歯の本数」とか「マクガバンレポート」とか「チャイナスタディ」などをヒントに考えてみるといい。
人間にふさわしい食事はなんなのか?
日本人にふさわしい食事はなんなのか?
そして、さらに大事なことは、いろいろな意見を元に自分で考えたことを、実際に自分でやってみること。
百聞は、一見にしかず。
百見は、一体験にしかず。
体験にまさる情報はない。
その答えが合っているか、間違っているかは、体が教えてくれる。